〜卓球との再会〜
40歳を過ぎてまもない頃、下腹がみっともなく出てきて体調も良くなく、何か運動をしないといけないなと思い、まずは基礎体力作りからと、市民体育館のトレーニングジムに通いだした。しばらくして、何気なく同じフロアーにある卓球場を覗いてみた。ユニフォーム姿で一生懸命打ち合っている人たちを見ていたら、中学生時代に部活で卓球をやっていた自分が蘇ってきた。足が自然とコートの近くへ行き、「一緒にやることができますか」と聞くと、「どうぞ、どうぞ」と、にこやかに答えてくれた。「よし、卓球をやろう」その時から、また私の卓球が始まった。
2年間は他市のオープン戦に出るも、一勝も出きず敗け続けた。だが、今までの酒場でグテグテ酒を飲んでいるだけの生活に比べ、汗をかき試合をしているその体育館の空間と時間がとても新鮮だった。年代別ともなると出場者はほとんど決まっていて、顔見知りになり、声を掛け合うようにもなる。また初心者卓球教室や多摩障害者スポーツセンターでコーチをすることもあったりで、卓球を通じいろいろな人と出会ってきた。同じチームの仲間とは、練習や試合後よく酒を飲む。ただ卓球が好きということで、しがらみも無く付き合えるのがいい。「卓球でいい汗をかければ100点」をモットーに、勝敗にはあまりこだわらず、健康維持のため卓球を続けている。「卓球Rock」は、そんな「卓球録」である。 |