三角屋根の駅には 武蔵野の風が吹きゆく
いつから吹いてしまった 胸に蒼い風が吹く
大学通り歩けば 季節ごと変わる花
落ち着くすべを知らない さすらう姿に似て
ああ この街の空に
消え去った夢のような 雲が高く流れる
三角屋根の駅には 蒼い風が今も吹く
皆どうしているだろう あの頃出会った友たち
てなづけられぬ若さに 悩み流れ過ぎた日々
旭通り歩いて 富士見通り歩いて
街角の小さな店に あの頃生きた二人
ああ この街の空に
苦い恋の思い出を 語りかけてしまう
風の便りもとだえて 二十歳のままの面影
三角屋根の駅には 蒼い風が今も吹く
|