朝日を背に受け 歩き出した
僕の影は ガリバーだ
おとぎの国へも たどり着けるよ
一歩一歩 歩いて行けば
橋を渡り 川を越えて
山道歩き 海辺の町を
歩いて歩いて歩いて ひたすら歩いて
歩いて歩いて歩いて 風の靴をはいて
空海も 芭蕉も 山頭火も
ひたすら歩いて 歌を詠んだ
菅笠かぶり 杖つきながら
白装束の おへんろかな
心の中の 自分と出会う
同行二人の へんろ旅
歩いて歩いて歩いて ひたすら歩いて
歩いて歩いて歩いて 風の靴をはいて
故郷追われた人が 巡った道か
カツオ商人の 汗流した道か
出征兵士の 戻らぬ道か
老いたおへんろの 行き倒れの道か
野に咲く花の 微笑を受け
苔むす石仏に 手を合わせ
歩いて歩いて歩いて ひたすら歩いて
歩いて歩いて歩いて 風の靴をはいて
歩いて歩いて歩いて ひたすら歩いて
歩いて歩いて歩いて 風の靴をはいて |